2009年1月13日火曜日

米子空港 ~まだ残された戦争の後~

滑走路は米子市から境港市にかかり、空港ターミナルと自衛隊の美保基地は境港市にある。米子空港は両市にまたがっている。

そこは旅客機と自衛隊のジェット輸送機が飛び交う。
しかし戦闘機は飛ばないので騒音はそんなにない。
ずんぐりした迷彩色の輸送機が練習なのか気持ちよさそうに飛んでいる。

米子市側の滑走路周辺には、戦時中に戦闘機を隠すため、また攻撃から戦闘機を守るための壕がまだ少し残っている。

それはセメントで厚く固められ、自動車の車庫に似た感じだが、翼の部分だけが横に広く伸び、本当に戦闘機が格納できそうだ。
上空から見た時には草むらに見える様に屋根には草が植えてある。
カモフラージュの為だと思うと、異質に感じ少し緊張感が漂う。

小学生の頃、夏休みで境港に帰った時は、スイカ畑と草むらに囲まれ多くの壕を見ることができた。今では畑が道路になったり、空港が広がったこともあり、すっかり数が減ってしまった。子供時の噂では壕の近くには銃弾が落ちているとも聞いた。

残った壕は砂にも埋もれてしまい、少し開いた空間は物置になっている。

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