2009年1月6日火曜日

やま現れる ~ふっと現れる夢と現実~

米子港の中海、向こうには小さな山が立ち並ぶ。
日が沈む頃になると、山と山が重なり合い、
後ろの山は靄がかかり灰色に染まる。

全体に目をやると、とても高い山があることに気づく。
富士山ぐらいの大きな山だ。
こんな大きな山はここにはない。
不思議だ。

よく目を凝らして見るとそれは低く流れる雲だ。

自然の芸術。
麓を思わせるなだらかな線と、下界を見下ろすかのような山頂。
そして取り巻く雲と靄。
その存在感に私の思いが全て吹き飛びそうだ。

この山に登って夢を叶えたいと願った時、山は雲と化し、
もっと高く上がり、夜の空に散っていった。
それはいっときの思い。

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