2009年2月16日月曜日

ニッポンのモノ作り

ITとRTは何が違うのか。IT(Information Technology)はコンピュータやデータ通信に関する技術。RT(Robot Technology)はコンピュータによる機械制御技術。言葉ではこうなる。言葉が重なっているところはコンピュータ。

コンピュータからこの違いを見ていくと、ITはキーボードやマウスが入力装置であり、出力装置はディスプレイと印刷装置。RTはセンサーが入力装置であり、出力装置はモータなどのアクチュエータになる。どちらもネットワークは必要不可欠だ。

私はIT系なのでRT系からの立場でモノを言うつもりはない。ただ、ネットワーク経由でデーターベースにアクセスする必要性が生じたときは力になれそうな気がする。また遠隔で制御する必要性があるとか、複雑なプログラミングが必要とか、ミドルウェアの開発とか、オープンソースへの取り組みとか、それなりに先行して仕事をしている気がする。

逆に手が出せないところは体や手足となるデバイスの作成。これについては難しいだろうと思う。

モノを作っていく時にニーズからだと「こんな仕事をしてくれるモノ作れますか?」となる訳だが、それを受けて私が考えられるのは、こんなデバイスがあればこんなプログラミングをして動かせるとイメージする。ただ、私が想像するデバイスは現実味が無いだろう。そこにギャップがある。

デバイスがリストアップされていれば、ネットワークの構築と同じように選択をしてプログラムでそれを動かすことを考える。これならばかなり現実的になる。

そう共通的なデバイスのプラットフォーム。そんなのがあるとミドルウェアを開発して、固有のニーズに対応してプログラムしていくことができる。ニーズを聞いてできるとか、開発コストがどうなるとか判断ができるようになる。

以前、人材育成で障害回避カーを作ったが、あの時はH8マイコンだった。もっと複雑なことをITのアプローチで考えるならば、H8マイコンよりはIntelのAtomを使ってLinux系かWindows系で使い慣れた言語を動かしてプログラムできる方が早い。今ならハードディスクよりもSSDが選択肢になるだろうし、それよりもネットワーク経由でデータベースにアクセスする方が自然かも知れない。ネットワークは無線LAN経由になるだろうか。ただ消費電力をどう考えるかが一番の問題点になりそうだ。

私はニッポンのモノ作りとして考える場合は、これだけではなく何かニッポンの特徴を出せる点を考えに入れないといけないと思う。これにはWindowsが選択肢から外れそうな気がする。まあ、それ以前にリアルタイムOSである必要性があるのだが。

写真は本文と関係ありません。撮影:LUMIX DMC-FX01

2 件のコメント:

  1. 食いしん坊2009年2月21日 8:56

    日本のものづくり。
    思い切って言い切れば、使い勝手を追求した道具づくりが原点。
    それだけに、ロボットも、もう少し目的と必要性がはっきりしたアプローチが主流になってもいいのでは!?と感じてます。
    機械制御・・・。どんな制御が必要なのか、その生情報がシステム設計・デザイン設計に届いていないのでしょうかねぇ。

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  2. パソコンを最初に造った人は何をイメージして造ったのでしょうかねぇ。
    制御?計算?ゲーム?ワープロ?
    汎用性からアプローチして造って、ソフトがハードを成長させた。
    しかしロボットの場合はもっとハードが複雑になりますから、汎用性からのアプローチは難しい。
    はて?ルンバとかセグウェイなんかはどうやって製品化されたのでしょうか。

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