2009年6月6日土曜日

会社の価値

インテルが米ウインドリバー・システムズを買収の記事を読んで、記事とは畑違いではあるが、オープンソースソフト系の会社をテーマに「会社の価値」と買収を少し考えてみる。

私はオープンソースソフトで活躍している会社の価値とは、優れた人材の吸引力だと思う。だって開発したソフトを無償でソース公開している訳だから、著作権はあれど会社の価値を高める無形の財産はそこには無いと思う。それを作った人材にスキルが蓄積して、その人材は次に向かって作り続けることで「あるように」錯覚をしているだけ。

だから、会社の価値は継続できる人材の吸引力。それに尽きると思う。

もし、オープンソースソフト系の会社の買収があるとすると、その人材の吸引力を維持できれば意味があるだろうし、そうでなければ買収の意味はないと思う。

このことはオープンソースソフト系の会社に限らず、少し考えると他の業種の会社や団体でも言える事だと思う。やっぱ人なんだと。

それでは人材の吸引力とは何だろう。

この人と一緒に仕事がしたい。これはかなり具体的。この会社で仕事がしたい。これは会社規模に惚れているのか、会社の持てる技術力に惚れているのか。う~ん、ちょっと抽象的かな。

さすがに誰もが「この会社の社長に惚れて」とか「あの人が凄い」とか思って入社する訳ではない。まして新卒なら、なかなかそこまでのリサーチができていることは少ない。

ポイントは入社後の職場環境だと思う。

私は人を高める気質が職場にあるかどうかだと考えている。人間は昨日よりも今日、そして明日へと成長を求める。それは本人は気がついてなくても本質的に欲望がある。それを大切にして行動している会社が人材の吸引力がある会社だと考える。

ただ、この「成長の欲望」は人それぞれで同じ方向や量ではない。また長い人生では我慢ができる時期もある。瞬間を同じ物差しでは測れない。測ってはいけない。

少し気長に成長の欲望をまとめる事ができ、または作りだし、それを繰り返すことのできる会社が人材の吸引力があると思える。

人材の吸引力のある会社の買収。これはそんな職場環境(会社の価値)を引き続き育てる事ができるか。その買収した会社の価値が問われる行為だと思う。

あと蛇足だが、職場環境は働いている人が作るモノ。100%与えられるモノではない。だから、もし職場環境が悪いと嘆いている人は、実は会社の価値を作るタイミングでもあったりする。それは人生のチャンスの時かも知れない。

撮影:Canon EOS 50D EF300mm F2.8L USM

2 件のコメント:

  1. あずみです2009年6月11日 6:50

    久しぶりにおじゃましました。
    いつもは写真を眺めたり、軽く読みながしたり。。。失礼な読者でした。
    今回は読み込んでしまいましたが、1000歩も10000歩も先の世界で恥ずかしくなりました。
    まだまだ勉強しなくっちゃ。。。

    返信削除
  2. 読み込んでいただいてありがとうございます!
    ん~、1000歩も10000歩も先の世界ではないですよ(汗)
    それはちょっとしたところから始まる気がします。「がぉ~」です(意味不明)

    返信削除