2010年5月1日土曜日

Palmが12億ドルで買収

携帯端末のパイオニア的な存在だったPalm社。このところビジネス戦略を立てるが、うまく行かず迷走しているようだった。もう、これは長くないのではと思っていると、コンピュータメーカーのHP社がPalmを買収した。買収額は12億ドル。

私は昔から持ち運べる端末は好きで、シャープのポケコン、EPSONのハンドヘルドコンピュータHC-20などを買って使っていたが、もっとお手軽な携帯端末が欲しかったので、WindowsCEなども買った。ただ、WindowsCEは全くと言って良いほど使い物にならなかった。

当時のハードウェアでWindows系のユーザーインターフェスは重たく、もったりとしてスピードが不足。あと、携帯端末にはパソコンのユーザーインターフェイスを用いても、使うシーンが違うので駄目だと気づかされた。携帯端末には携帯端末用のインターフェイスが必要だと強く思った。

そんな意味でPalm社の端末はそれに答える仕様だった。当時としては背伸びしないで、ハードに合わせたインターフェイス。そしてジェスチャーで入力をさせる。少し携帯端末の未来が見えてくる未来志向だった。

今ではApple社のiPhoneがその役割を担っている感じだ。

Apple社のマウスはワンボタン。これが携帯端末のタッチ操作のアプローチには凄く合う。iPhoneをイメージしてMacを作っていたのかと思わせるぐらい。

そんな携帯端末であり、電話機でもあるiPhoneが発売されては、きっとPalm社も焦ったに違いない。私にはこの数年間はビジョンが定まらず、混迷している感じがした。

Apple社はiPhoneを軸に今まで以上に端末の売上げを伸ばすだろう。この成功で他のコンピュータメーカーもソフトに力を入れないと残れないと思っているハズだ。

今までソフトはマイクロソフト社から横並びで買えば良かったが、Apple社は売ってくれない。そしてGoogleが無償で改修可能なソフトを提供。これではハードメーカーとして、どこに舵を取れば良いのか分からないし、ハードだけを作っていても価格競争になるばかり。

そこでApple社と同じようにソフトも手がけるとハードに付加価値がついて価格競争になりにくいし、自分で舵が取れそうだ。とHP社は考えて行動を起こした感じがする。

さて、iPhone、Android。そしてPalm社のweb OSはこれからどのように成長するか。とても期待をしたいところだ。

えっ、ひとつ忘れている?そうそう、Windows Mobileの次のWindows Phone 7が今年リリースされますね。

私はWindows Phone 7はiPhoneとの競合にはならないと考えています。どちらかと言えばAndroidとかな。でも、Androidはオープンソースでの戦略ですから、今まで通りのマイクロソフト社の戦略ではWindows Phone 7はAndroidとも戦えない。はて?そう考えると、Windows Phone 7はどこに挑むのだろう。う~ん、新ジャンルを作り上げる?でも、名称にPhoneが付いているし。私はこれ以上想定はできなくなりました。

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