2010年6月8日火曜日

iPadで考える過去と未来

5月中旬ぐらいに予約したiPadが6月5日に届いた。

これでiPhone、MacBook Pro、iPadとApple社の製品を三つ所有することになった。二年前では考えられない状態だ。だってAppleは高額で壊れやすく、他者を排除的するようなイメージがあったから、とても買って使う気持ちにはなれなかったから。だから携帯電話やノートパソコンなどのモバイル系はSONYのVAIOを使っていた。

しかし、世の中の流れがiPhoneの登場で変わってしまった。いや、既にiPodによってSONYのウォークマンが駆逐され、また音楽業界のCDなどの物理的な流通が携帯電話とiPodによってダウンロードで購入する流れに変わってしまった。

そしてiPhoneの登場。iPodが起こした革命が携帯電話の業界にも起きるのかと関係者はビックリした。そしてそうなった。

次にiPad。これは電子書籍リーダーのKindleが競合商品になるかとイメージが先行する。

Appleとしては、この新しいデバイスを市場が理解できるのか不安だったのに違いない。だから先に販売されていた電子書籍リーダーのKindleを競合商品として説明をしたかも知れない。

でもiPhoneを使っている人は画面が大きくなっただけのiPadに、それ以外の期待を描いたのに違いない。だってiPhoneを使っていると「もう少し早くて画面が大きければ」と思うシーンが多いから。

それに答えたiPad。iPhoneを使っている人も使っていなかった人も買い始めている。

さてさて、iPadはiPodやiPhoneのように業界をイノベーションするのだろうか。私は今回もイノベーションしてしまうと感じている。最初は新聞と雑誌が影響を受ける。いや既に受け始めていると言った方が正解か。パソコンとインターネットで影響が出ているが、iPadの登場で流通のあり方が確定する。

それから書籍。紙の本に期待する人は「そんなことはない」と言うだろうけれど、音楽CDと同じような道を辿ると思える。そこにはCDや紙で所有する必要性は多くはない。

レコード屋がCD屋に代わり、レンタルショップが多くできたが、多くの若者はダウンドードで事を済ましてしまう。今ではネットの販売の方が多い。それと同じ事が書籍に起きている。

そして紙でできた本は貴重な物になる。コアな人たちが所有欲を満たすために買う存在となる。

忘れてはいけない。レンタルショップにはDVDもある。こちらもネットから閲覧できる環境が徐々にではあるが、できるようになってきた。見るための機器はiPadで十分かも知れない。大画面が必要と考える人は実は少ないと思う。

本屋さんとレンタル屋さん。どちらも売上げが減少しそうな感じだ。あ、本屋さんがレンタル屋さんをしているので、これは業界としてはイノベーションは避けられないかも知れない。

イノベーションはすぐに起きるのではなく、何年もかけて気にしていない人には急に現れるが、業界からすると十年以上前から起きていたことだ。だから常に新しい事を追わないとイノベーションにより淘汰されるかも知れない。これはビジネスの常だと思う。

そして次はテレビなどの電波を使った放送。そう、地デジに切り替わるタイミングでテレビ離れが今まで以上に明確になる。テレビの電波からインターネットを使った環境へと、利用者の求める手段が変わる。それはYouTubeの時から始まっていたから、あとは表面に出るだけだ。そしてテレビの録画機器は不要となる。

私が残念と感じる点は日本にその基礎的なハードやソフトの技術はないと思えるところ。作られた波に乗るしかないから。まあ、それでも淘汰されるよりは良い。棲み分けができていると考えよう。

撮影:Canon EOS50D EF50mmF1.4USM

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