2010年8月27日金曜日

今さらながらデジタルとアナログ

デジタルの特徴はジャンルによって異なるけれど、デジタルは0と1の世界だ。

0は0、1は1とはっきり分かれるのでデジタルなものはコピーをしても劣化しない理屈になる。音楽や映画のCDやDVDも、その中身はデジタルだ。だからコピー防止がなされてなければ、コピーをいくら繰り返しても、技術的にその音楽や映像は劣化しない。

インターネットはデジタルを世界中に伝達するのには適した技術。インターネットの信号も0と1だから、デジタルなものを伝達しても劣化は生じない。

人間の脳はどうだろうか。これも0と1の電気信号。すなわちここで言うデジタルだ。人間の脳も0と1ならば、その情報はコンピュータに保存することができる。それをコピーすると同じ人間の脳がいっぱいできる。

人間はアナログだと言うが、脳は0と1なのだからデジタルと言っても間違いではないと思う。

しかし、人間は生きものだ。個々に違いがあり生い立ちが違う。同じモノを見ても聞いても、感じ方が変われば脳に記憶される内容は異なる。野鳥が好きな人が野鳥を見れば楽しくなる。野鳥が嫌いな人が野鳥を見ると嫌悪感があるだろう。音楽でも好き嫌いが分かれる。

きっとこの時の記憶は同じ0と1にはならない。この違いが生きものであり個性でもあると思える。

あと脳からの0や1の電気信号を受けて筋肉が動いたりするが、この筋肉の能力も異なるだろう。脳から同じ信号を受けても筋肉の動く結果が異なる。これは音楽CDを聴くことでも分かる。CDプレイヤーのスピーカーの大きさが違えば聞こえてくる音が変わってしまう。

これらが個性であり、違う結果が生じるからデジタルの対比としてアナログがある。

このデジタルとアナログの違いを現代人は楽しんでいるように思える。紙の書籍から電子書籍。同じ情報がそこに書かれていても入手経路や紙の質感やiPadやKindleなどのビュアーの違いを楽しむ。これは人間の楽しみ方の選択肢が増えたことを意味する。

そして液晶画面でデジタル絵画を見ると実物の絵画を見たくなるかも知れない。デジタルで感じなかった何かを人間の個性でキャッチや創造するかも知れない。

インターネットやiPodや電子書籍などのデジタルで情報が軽くなったと言われるが、私にはデジタルによって個性の可能性が広がってきていると思える。

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