2010年9月29日水曜日

シャープのガラパゴス

シャープが電子書籍のリーダとしてガラパゴス(GALAPAGOS)を発表した。発売は12月予定。
日本の携帯は「ガラパゴス」と言われ、海外の携帯に押されてしまう弱さと輸出が難しいことを比喩していた。そのガラパゴスを商品名に使うシャープはある意味凄い。思わず私もブログネタにしてしまう。

ガラパゴスのOSはGoogleが携帯端末向けに作ったAndroid。iPhoneとiPadに似た二機種を発売するみたいだ。それぞれの画面サイズは5.5インチと10.8インチ。iPhoneは3.5インチなので、ガラパゴスは一回り以上大きい。

それにしてもiPadと同じ市場を狙う商品が続々と発表されている。

それだけ電子書籍の市場はこれからを意味しているが、GoogleがOSをオープンソースで無償公開しなければ、ここまで早い展開にはならなかったと思う。だって商品を作るメーカーはOSの開発にあまり苦労しないからだ。OSが無償で手に入れば商品の開発スピードは早くなる。

あと、カナダにあるスマートフォン最大手のリサーチ・イン・モーションが液晶画面サイズ7インチのブラックベリー・プレーブック(BlackBerry PlayBook)を11月に発売すると発表があった。こちらは独自のBlackBerry Tablet OS。他のメーカーとOSは違う。

ざっくりOSの違いでみると、iPadのiOS、Android、BlackBerry OS、そしてKindle OSと分類できる。ソフトウェアからみるとこのように分類できる。今後はこれらのOSの上でどんなコンテンツが分布するかによって市場の優劣が決まってくる。それはビデオレコーダのビクター(VHS)とソニー(ベーター)みたいな競争だと思ったりする。そして消費者からすると、いくつか選択肢があるのは嬉しい。

ただ、ビデオレコーダの時代と違うのはインターネットが普及している点だ。ハード主軸では流れに呑まれると思える。インターネットで世界レベルで情報が売買される時代。この新しい環境でガラパゴスがどのように進化をするのか。

そしてシャープ独自の電子書籍フォーマット「次世代XMDF」がガラパゴスの成功の鍵になるのか、それとも足かせになるのか。これからの展開に注目をしたい。以前のXMDFは使用に際してロイヤリティが必要だった。

蛇足:Apple社は1年単位で新商品を発売しているので、来年発売されるであろうiPadはどんな商品になっているのだろう。ゲーム市場のためのデュアルコアプロセッサは必然として、指摘の多い重量は減量されて登場するのだろうか。

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