2011年2月16日水曜日

全てを求めると崩壊する?

コンピュータ関連の業界の一年は早い。今までの業種と比べて数倍は早いかも知れない。しかも年々加速しているような感じさえする。業界の名称だって、ここ十年ほどでコンピュータ業界からIT業界へ変わっているし、業績の高い企業の入れ替わりも季節なみに早い。

私がコンピュータ関連業界に就職した時は世界のトップ企業はIBMだった。それからマイクロソフト社が台頭して、現時点ではAppleやGoogle、そしてTwitterとFacebookだ。

業種的にはコンピュータ本体を作っていたIBMから、基本ソフトWindowsを作ったマイクロソフト。そしてインターネットを活用してiPodの音楽配信から始まり、アプリの配信でiPhoneでトップに躍り出たApple。ここまではハードメーカーと言っても良いだろう。

インターネットの検索エンジンのサービスにより広告収入で躍り出たGoogle。Facebookはインターネットのソーシャル・ネットワーキングとして現在急成長中だ。これらの企業は物理的な物を作って売っていない。全てがインターネット上のデータを扱うことで儲けている。

少し前にネット上での仮想社会のセカンドライフというサービスが有名になったが、こちらは広告代理店が、メディアを使って一方的に広めただけの感じがして私は興味がなかった。さて、今はどうなんだろう。

今までのコンピュータ関連の業界を見ていると、その業界のトップについたと誰もが認めたときから下り坂になっている。そしてその坂を這い上がるのは難しいそうだ。特に業界の一年が早いから、なおさらそう感じる。

あえてトップを狙わなければどうなんだろうか。

今まで言われていた共存共栄とは少し違う。う〜ん、ピラミッドでいうと下から作り支える業界構造。そこにひとつの頂点はない。

今までは情報がトップに集まることでコントロールできていたが、インターネットで誰もが同じ情報を手に出来るようになった。それにより地位を維持するための情報の差がなくなってくる。そうなると独占的な地位は維持しにくくなる。

初めから、または途中で、その地位を求めなければ問題は起きないのだろうけれど、利己的な部分が大きければ大きいほど、情報のフラット化に崩されやすい。と思う。

全てを求めずに社会貢献を通して、自分たちは何ができるかの立ち位置を探るのが一番だと思える。もう大量消費の時代は終わったのだから、ピラミッドの頂点を目指すと足もとが崩れてしまうことに気がつかなければならない。

そのことは昔から自然が教えてくれている。

Heart?

撮影:Canon EOS 7D EF300mm F2.8L USM

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