2011年3月24日木曜日

プルトニウム239

23日は水道水が放射能汚染されたと大騒ぎになった。

私はブログを書いて混乱を招くことは考えてない。また、原発反対と唱えてる訳でもない。原発関係の専門家でもない。だから、原発についてはブログに書かないでおこうと思った。でも、災害発生からテレビを見ていて気になる点がいくつも累積してしまった。もう、大きな爆発はないだろうと思ったら、少し安心して22日は原発についてブログを書いていた。

人間は自然とともにある。だから自然を敬愛して大切にしなければならない。

原発の事故が起きた時も同様に、自然環境がどうなるのかを先に考えないといけないと思う。ところが視点はそこにない。そうなると自然環境が破壊されて、人間に直接の影響が生じるまでは気がつかない。そして気がついた時は後手だ。

最優先に自然が保たれれば、きっとそこに住んでいる人たちも大きな影響から避けられたかも知れない。私には報道のあり方など、全てが大量消費時代から抜け出ていない感じがする。だから、目先のモノや値に一喜一憂して混乱を招いているように感じてならない。

自然を重んじるとは人に対しても言える。人も自然のひとつ。なるべく被曝をしないようにどうするか。それは周辺の住民に対しても、作業する人に対しても同じ。それを蔑ろにして被曝限界値をあげるとか、多くの人を投入して頑張るとか、もしあるとすればそれは現場からの声だろう。

単に混乱を避けるために、大切な生きものの「心」に配慮が足りないと思えて仕方がない。小さな生きものなどは見ない振りをする、そんな軽さを原発の事故などから感じてしまう。

ウランが燃えると発生するプルトニウム239の半減期は2万4000年。MOX燃料はそのウランの燃えかすであるプルトニウム239を抽出して作る。半減期が2万4000年のプルトニウム239はヨウ素131やセシウム137よりも永く自然を放射線で破壊続ける。

そんなプルトニウム239がどれぐらい自然を汚染しているのか、していないのか、いつまで経っても発表がない中、放射性物質が広がらないうちに早くセメントなどで埋めてしまうのが良い。放射性物質は人間の都合で作り出した怪物だから、あとは時間に任せるしかない。人間が手に負えない解決策はきっと自然の中にある。

白鳥

撮影:Canon EOS 50D EF300mm F2.8L USM

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